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3階建ての固定資産税はいくらになる?目安を教えます

3階建て

賃貸から持ち家に引っ越すと増える出費がいくつかあります。

火災保険や地震保険がそのひとつ。

でも火災保険と地震保険は事前に見積もりができ、かつ自分で選んで納得したプランに入れるため、引っ越す前に身構えができる「分かりやすい出費」といえます。

しかしどうにも額が分からない、ブラックボックス的な出費が「固定資産税」。それなりの額を毎年支払わないといけないというのは知っていて覚悟もしている。でも一体いくらになるのか?

こればっかりは引っ越してから初めて迎える、翌年のゴールデンウィーク付近にならないと分かりません。そのときに郵送される通知を見ないことには。

でも知りたいですよね?そこで、あくまで「うちの場合はこうだった」という額を公開します。

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みんなが固定資産税と呼ぶ税は1つじゃない

固定資産税 それは4つの税金の集合体

5月になると通知が来る固定資産税。5月に通知が来るけど5月中に支払いを済ませなくてはいけない無慈悲な固定資産税(4期分納も選べます)。皆が高い高いとぼやく固定資産税。

単に「固定資産税」と呼ばれがちですが、実は4つの税金を合わせた支払いの通称が固定資産税です。

税の内訳はこの4つ。

  1. 家屋の固定資産税
  2. 土地の固定資産税
  3. 家屋の都市計画税
  4. 土地の都市計画税

土地と建物、それぞれに固定資産税と都市計画税がかかるため、4つの税金が合体した巨大ロボのような税金になっています。

税…税…ゼェ…ゼェ。5月は自動車税とかいろんな税金の支払いがあるから息切れするよね…。特別徴収にしていない場合は、しれっと住民税もくるしね。

さておき、これらを図にするとこうなります。

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それぞれの税はそれぞれの根拠に基づいて算出されますが、それらを個別に支払うことはできません。4つを合算した額が提示され、それをまとめて支払う必要があります。

それゆえ、本当は4つに分かれた別々の税の集まりに関わらず、まとめて「固定資産税」というざっくりした表現が使われています。

「固定資産税高いわ~キツイわ~」という風に日常会話で出てくる固定資産税は、これら4つを合わせたものということを理解しておきましょう。

都市計画税については、いわゆる「市街化区域」でなければかかってこない税金ですが、建売住宅を買う場合は普通に市街化区域内のはずなので期待しないように。

4つそれぞれ個別に計算される

さきほど固定資産税の額を4つ合算した額と表現しました。

5月中に通知が送付され、口座振替手続きをしていない場合は、銀行窓口やコンビニでの支払いに使う払い込み用紙が同封されています。そこには確かに4つ合算された額しか記載されていません。

でも4つそれぞれの内訳、税額の計算はちゃんと別紙に記載されています。

資産評価額=購入価格ではない

資産評価額は、その土地の価格と建物の評価額ですが、実際に支払った額、ローンを組んだ額とは異なります。

建売を買ったのであれば、売買契約時に建物と土地それぞれの価格が分かると思いますが、評価額はそれより数割低い数字になります。一般的には7掛け、つまり70%と言われていますがあくまで目安。

建物の評価については立会調査が行われます。新しい家に住んでから数ヶ月以内に役所から連絡があり、実際に役所の職員と建物を見ながらの調査が入ります。そこで、建材の種類や建物内のコンセントの数などを調べて建物の評価額を決めるらしいのですが、その詳しい内訳までは固定資産税の通知に記載されません。

「この評価額は高過ぎるんじゃない?」という疑問があれば異議申し立てをすることができ、たぶんその話し合いの際には詳しい内訳が見れるんじゃないかと思われます。

結局は翌年5月を待つしかない

この辺りのことは専門家の方が書かれた記事を読まれたほうがいいです。ボロが出るから私に聞かないで!たぶんみなさん、この記事にたどり着くまでにいろいろな情報を仕入れられてるでしょうし。

でもどんなにたくさん記事を読んでも、実際いくらになるのかは分からなかったはずです。当然私もそうでした。そして残念ながら今読まれているこの記事もその答えは出せません。引っ越してから初めて迎える翌年の5月を待つしかない。

おそらくこの記事にたどり着いたあなたは、まだ見えない固定資産税の額に不安を抱いておられるでしょう。すいませんが、それを払拭することは出来ません。

それでも目安としてうちはこの額だったという情報だけ残したいと思います。

実際の固定資産税通知書を見てみよう

3,000万円前後の建売住宅1年めの固定資産税

というわけで、まどろっこしいことは抜きにして実際の通知書をお見せしましょう。これが約3千万円の建売住宅にかかる1年目の固定資産税です。

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細かい数字は置いといて、一番下の赤枠で囲った数字「101,400円」を見てください。これが固定資産税の総支払額となります。

新築の場合、3年か5年の間は家屋の固定資産税が1/2になりますので、軽減税額として54,181円が差し引かれています。仮に3年後も家屋の評価額が同じであれば、その額がそのままプラスされるわけです。

とはいえ3年ごとに評価額が見なおされる年があるので、基本的にはどんどん下がっていくはず。ちなみに私の場合は3年で一割ほど固定資産税の額が減りました。喜んでいいのやら分かりませんが。

実際はいろいろな条件によって変わってくると思いますが、3千万円の建売3階建て住宅の目安としておおおそ10万円~15万円という額を想定し覚悟しておけば、そう遠くない額になるのではないかと思います。

3階建ての固定資産税は高いの?

家屋の額が占める割合が大きいので高くなる可能性はある

3階建ての固定資産税は高いという噂をよく聞きます。

実際どうなんでしょう?具体的な額を上で挙げましたが、比較対象がないのでこれが高いのか安いのか私には分かりません。

しかしながら同じ3千万円の建売住宅で同じ価格の土地に建つ2階建てと3階建てを比較すると、3階建ては土地より住宅の額が占める割合が多くなるはずです。都会の3階建て木造住宅は狭い土地を有効利用して建てるのが一般的ですから。

新築住宅で1/2になる税額軽減は3年か5年で終わります。一方で土地の固定資産税は、その土地に建物が建っている限りずっと1/6に軽減されます。そのため、総額に占める家屋の額の割合が多いほど税の負担も大きくなる可能性があります。

このことから「3階建ての固定資産税は高い」という噂は、ある程度信憑性があるものといえるでしょう。

実際のところ家屋の評価額はどんどん下がっていくはずなので、数十年単位のトータルで考えればそれほど気にかけることでもないかと思いますが。

【まとめ】なにはともあれ5月を待ちましょう

私自身、3階建ての固定資産税に不安があったので、同じような境遇の方の参考になればと思い記事をまとめました。

記事中で具体的な額を挙げましたが、結局のところケースバイケースなのであくまで目安です。住宅を買われるときに不動産屋さんなどに聞かれたかもしれませんが、同じような答えだったでしょう。

というわけで住宅を買った翌年の5月を待つしかありません。

納税がんばろう!日本に住んでる以上仕方ない…