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実はオプション!建売住宅に住むため自前で用意すべきアイテム

コラム

いよいよ夢にまで見た新築一戸建てに引っ越しだ!

人生においてこれほどワクワクする瞬間ってそう多くないと思います。同時に重い責任も肩にのしかかってくるわけですが、この際それは一旦置いとこう。さあ引っ越しだ!

でもちょっと待ってください。

空っぽの部屋で家具の配置なんかを考えている最中、何か足りない、何か落ち着かないと気づくはずです。そう、カーテンがない。さすがに外から丸見えじゃ生活できないので買いに急ぐ。さてカーテンを買ってきたから早速つけよう…としたら、そもそもカーテンを吊るすカーテンレールがないじゃないか。

そうなんです、建売住宅にはカーテンレールがついてないのがデフォルト。オプションで頼むか自分で用意して取り付けないとカーテンが吊り下げられないのです。

建売住宅には自分で用意しないといけないアイテムがこの他にもたくさん。今まで賃貸に住んでいた人はびっくりするかもしれません。

引っ越しの段階になって慌てないよう事前に準備をしておきましょう。

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カーテンレール

賃貸にはあるけど建売は後付け

今まで賃貸住宅に住んでいたなら、ほとんどの場合は入居当初からカーテンレールが取り付けてあったはずです。

いつ取り付けたんだ?と思うほどボロかったり、取り付けがあやしくてグラグラだったかもしれませんけど、基本は部屋の設備として予め取り付けてあるものです。

しかし新築建売住宅の場合、オプションで申し込まない限りは原則自分で取り付けるものになります。この通り、引渡し時の窓枠には何も取り付けてない状態です。

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なにもないつんつるてん状態の窓枠

ただそこに窓枠があるのみ。

しかしこれは自分が好きなデザインや機能を持ったカーテンレールを選んで取り付けられるということでもあります。

高いものから安いもの、機能的なものやインテリア性の高いもの、カーテンレールにはいろいろなタイプがあるので自分好みのカーテンレールが選べるわけです。カーテンとレールのデザインを合わせることもできますね。ブラインドにするという手もあります。

ビルダーでオプションとして取り付けるのは割高

購入契約が進む段階でビルダーからオプションで取り付けられますよという案内はあると思いますが、 正直言ってビルダーでの取り付けはかなり割高になります。家中の取り付けを申し込んだら数十万かかるとか。3階建ての場合は窓の数も多くなりがちなのでなおさら。

そこで少しでも節約したい場合にとれる手段は2つ。

  • カーテン取り付け業者に依頼してカーテンレールを取り付ける
  • 自分でカーテンレールを購入して自分でカーテンレールを取り付ける

カーテン専門のお店や業者があるので、そこでカーテンもカーテンレールも選んで取り付けてもらうことができます。カーテンやレールの長さのオーダーメイドもできたりするし、プロの取り付けなので安心。クオリティを重視するならやはり専門店です。求めるものによりますが、ビルダーのオプションよりは多少安いはずですし選択肢も豊富。

コスト重視なら自分で取り付けよう

少しでもコストは抑えたいという場合は自分で取り付けるのがベスト。

たとえばニトリやホームセンターなどで売ってるカーテンレールを買ってきて、自分で壁にネジ止めしてカーテンレールを取り付けるわけです。コスト的には専門店でやってもらう半分以下にはなるはず。

私自身はそのようにして自分でカーテンレールを取り付けました。記録に残してたんでちょっと見てみましょう。

カーテンレールの取り付け方

まず窓のサイズ等を図ったうえでそれに合ったカーテンレールを選びます。

早速取り付け。窓枠の上部にある下地に下穴を開けてブラケットをネジ止めします。

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同じようにブラケットを等間隔で取り付け。

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カーテンレールをガチッとはめてネジを締め固定。

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あとはカーテンを吊り下げるだけ。

ネットで調べると難しいから業者に頼んだほうがいいという意見をよく見ますが、多少DIYの心得があるのなら大して難しいもんじゃありません。失敗したら取り付け直せばいいだけ。壁に穴が空いちゃいますけど、補修材で埋めればほとんどわからない。どうせカーテンで隠れちゃうし。

とまあカンタンに書きましたが、サイズを図って適切なネジ止め位置を決めたり、ネジ止め位置に下地があるか下地チェッカーで調べたりと、細かく言えばそれなりに手間はかかりますし慣れも必要。でも慣れれば難なくこなせる作業になるはずです。1つめの窓はたとえ数時間かかった作業も、家中取り付け終わる頃には1箇所15分程度で完了するはず。

カーテンレールの取り付けに必要なアイテム

取り付けに必要な道具がいくつかあります。

まずはネジを取り付けるための電動ドライバー。 私はこの「BOSCH IXO5」を使ってます。

もちろん手回しのドライバーでもいいんですが、なにせ取り付け箇所が多いのでかなりきつい。カーテンの取り付け以外にも家具を組み立てたりいろいろな用途に使えるので、新築戸建てに住むなら1台はあったほうがいいです。5,000円以下のものでも十分事足ります。

ネジを取り付ける前に、ドリルで下穴を空ける際もとりあえずこの電動ドライバーでOK。ドリルピットはダイソーで売ってるもので十分だ。

狭い場所にネジ止めすることも多いので、IOXシリーズ専用のスミヨセアダプターがあるとさらに便利。

ネジ止めする箇所には下地、つまり壁の裏に木材が入ってないとしっかり固定できません。構造上、窓の周囲数センチに必ず入っているのですが、見た目には分かりませんし、叩いて音を確かめたところで素人には判断できない。

そこで役立つのが下地チェッカーと呼ばれるアイテム。2タイプがあり、併用すれば確実に下地をチェックすることができます。

まずは下地センサー。パソコンのマウスのようなものを壁に沿って滑らせることで、センサーが下地を検出し音と光で知らせてくれます。私はこれを使っています。

この下地センサーは下地がどのあたりに入っているか大まかなアタリをつけるもの。下地の位置がおおよそ把握できたところで次に使用するのが針式の下地探し。私が使ってるのはこれ。

器具の中に針が仕込んであり、壁に押し付けることで針が壁に刺さります。すうっと抵抗なく何センチも針が入っていくようならそこには下地がない。反対に1センチぐらい針が刺さってそこから刺さらないようなら下地があると分かります。下地の上に張ってある石膏ボードの厚みもこれで測定できますので、しっかり取り付けるためにはどれぐらいの長さのネジが必要かも同時に判断できます。

たぶん自分で取り付けたものの失敗したという人は、ちゃんと下地をチェックしていなかったんじゃないかと思われます。石膏ボードにネジ止めしてもすぐ外れちゃいますからね。

表札

玄関に取り付ける表札。

垣根や壁のないオープン外構の家なら、一本足で立っている機能門柱と呼ばれる門柱に取り付けるのがセオリーです。ビルダーごとに扱っている機能門柱のメーカーが異なり表札のサイズも変わるので、「飯田産業用」みたいなカテゴリーで注文できたりします。

ビルダーによると思われますが、予め用意してあるのは最低限の名前表示に必要なプレートとアルファベットのシールぐらい。プレートにそのシールを貼って表札完成ってわけです。

もちろんそれでも表札としての役割は問題なく果たすわけですが、やはり家の顔の一部ともいえるものなのでこだわる人はこだわりたいところですよね。

身近なところだとホームセンターならだいたい表札の作成を受け付けてますし、東急ハンズやLoftなんかにも表札の売場があります。必ずサイズを測っていきましょう。機能門柱のメーカーを調べておくと取り付け用ビスの位置も分かるのでよりベターです。

こういったネットショップで注文することもできます。

網戸と雨戸(シャッター)

これは知らない人が多いと思いますが、建売住宅の多くで網戸はオプション扱いとなっており標準では取り付けられていません。うちはたまたまついていましたが、なぜなんでしょうね?

当然ながら網戸がないと虫が素通りして入ってきますので、夏までには取り付け必須だと思います。

うちの場合は必要なかったので、ビルダーのオプションで付ける以外はどうやって取り付けるのか知りません。役に立たずすいません…

エアコン

当たり前と言えば当たり前なんですが、エアコンも自分で取り付ける必要があります。

そしてマンション生活ならあって当たり前だったエアコン配管用の穴も空いていません。取り付け工事の時点で穴を空けてもらう必要があります。

そして3階建て特有の問題、特にパワービルダー系のシンプルな家だと、3階の部屋に取り付けるエアコンの室外機を1階の地面に置かざるを得ない場合がほとんど。その場合、取り付け工事費がエアコン本体価格を超えるほど高額になる場合があります。

本体より高い?戸建て3階のエアコン取り付け工事費用を公開
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取り付け費用だけで7万円程度かかるというのを覚悟しておきましょう。

テレビのアンテナ

電気を引き込むためのケーブル、水を使うための水道管、ガスを使うためのガス管、電話をするための電話線。これらは最初から「物理的に外と繋がった状態」で家に備え付けられています。使うためにはそれぞれ契約を結ぶ必要があり、入居前後のタイミングはあれこれ手配したり、開栓工事に立ち会ったり大変ですが。

ほんの10年ぐらい前までは、関西なら電気は関西電力、ガスは大阪ガス、電話は数万円もする電話加入権を買ってNTT西日本で契約、というように、選択の余地がありませんでした。しかし今では公営の水道以外、自由に供給会社を選べます。自分に合ったお得なプランも選べるしいい時代になりました。

そんな中、引渡し時に外と繋がっていない状態のままなのがインターネットとテレビ。家の中にはテレビのアンテナ線が各部屋に配線してありますが、外からなんらかの手段で家の中の配線とつなぐ必要があります。今ある選択肢はこんなところ。

  1. アンテナを設置する
  2. ケーブルテレビを契約する
  3. 光ファイバーのプランを契約する

昔からあるような屋根に立てるアンテナだけではなく、最近は壁に取り付けられるスマートなアンテナもあります。

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周囲の建物等、電波の状況に問題がなければこのタイプも使えます。アンテナを選ぶと、機器代と工事費の初期負担が大きめになりますが、月々の使用料は必要なくなります。長い目で見れば圧倒的にお得。デメリットとしてはアンテナが不恰好なのと、悪天候だと映像や音が乱れることです。

反対に初期費用は安いあるいは無料だけど、月々の使用料金がかかるのがケーブルテレビと光ファイバー。持ち家なら長期契約になり月額料金もバカにならないわけで、もしテレビしか見ないというならアンテナを立てたほうがいいでしょう。

ただしケーブルテレビと光ファイバーのプロバイダはインターネットの接続サービスも同時に提供しているので、どうせインターネットを使うならこちらを選ぶほうがお得になる場合もあります。アンテナがないので家の外観がすっきりしますし、悪天候の影響も受け難い。ほとんどのプロバイダでは電話回線も提供しているので、トータルで考えましょう。

その他必要なアイテム

生活していくうえで必須とはいえませんが、初期状態ではついていないアイテムはほかにもあります。たとえば以下のようなもの。

  • ベランダの雨避けルーフ
  • 外構や庭に敷く砂利や芝生
  • 窓のひさし

ベランダには何も遮るものがない状態で、雨が降ると洗濯物が濡れてしまうので、できればルーフを取り付けたいもの。ホームセンターやネットショップで後付けすることができます。

ビルダーによっては家の周囲、つまり外構に、真砂土と呼ばれる土を敷いてあるだけでそのまま引渡しになる場合があります。雨が降ると分かりますがこの真砂土は水はけが悪く、泥のような成分も多いのでグチャグチャになってしまいます。できれば砂利を敷いたり芝生を植えたりしたいところ。

そして私も新しい家に住み始めからしばらくして気づいたことなんですが、最近のいえには窓の上にひさしがないんですよ。だから雨が降るとダイレクトに雨も吹き込んできます。もちろん窓を閉めれば問題ないんですが、予算に余裕があるのなら後付けでひさしをつけることもできます。