この記事に掲載する内容は、2004年に京大西部講堂で行われたP-HOUR02というイベントのレポートであり、その当時に書いたものの再編版です。
私が20歳前後のころに書いた稚拙な文章ではありますが、当時の熱や思いが伝わるようその当時に書いた文をなるべくそのままに、間違っていたりあまりに青臭い部分は修正して掲載します。
P-HOUR02@京大西部講堂[2004.07.18]
二日間開催のイベント
7月18日、京大西部講堂で行われたP-HOUR02というイベントへ。二日連続で行われたこのイベント、前日の17日は菊地成孔や大友良英のバンドにカヒミ・カリィやUAが客演したジャズ寄りの音で、対して18日はバッファロードーター、ROVOの出演するポストロック?的な音という感じでしょうか。よく分かりませんね。
異常な暑さ
それにしても、空調設備がほどんどない西部講堂内の暑さは異常でした。
事前に、会場内は40度以上になる場合がありますので水分補給にお気をつけくださいとの注意はあったんですが、余裕で40度は超えてた感じ。それに加えて雨上がり、そしてぎゅうぎゅう詰めのお客さんの汗。汗。汗。「汗 P-HOUR02」と検索すると、20件近くのサイトがヒットするほどの暑さです。とにかくサウナ状態だったんです。
一応扇風機が回ってるんだけど、焼け石に水。のれんに腕押し。ぬかに釘。豆腐に鎹(かすがい)。豆腐に鎹はちょっと京都っぽいね。さておき、逆にバンドの演奏は暑さのせいでヤケクソ気味なところもあり、それがいい方向に働いていたような気もします。こちらは火に油を注ぐという感じでしょうか。
バッファロードーター
バッファロードーター、先日のSATURNの時とはちょっと雰囲気が違ってパンクな感じの序盤戦。これはこれでよかったです。
MCでは今日の合言葉のように「暑いね」の言葉が(この後、他のバンドのMCでも「暑い」が連発したのは言うまでもない)。途中、スペシャルゲストにカヒミ・カリィ登場で一曲。この日のカヒミさんは、うどんを売ったりTシャツを売ったりと大忙しでした。初めて生で観たんですが、あんがい気さくな感じの人のようですね。美人さんなので近寄りがたい雰囲気はあるのですが。
ROVO
そして今年初めて観たROVO。秋に発売されるアルバムに入るであろう新曲もやっていて、ミディアムテンポの曲で踊らせようという感じでした。あとは、去年見たいくつかのライヴと一緒やなあというのが正直な感想です。贅沢ながら、今後の展開に期待したいところ。まあでも、こんなに非日常空間に連れて行ってくれるバンドはそうそう有り得ません。まだまだついて行きます!
とにかく暑かった。そんな夏の1ページでした。
2017年の視点で振り返る「 P-HOUR02@京大西部講堂[2004.07.18]」
このP-HOURというイベント、今も形を変えて継続しているようですが、ROVOが出演した回はほとんど行きました。
この他のイベントでも行く機会が多く、数ヶ月に一回は京大西部講堂へ足を運んでましたね。毎回電車代を浮かせるために四条河原町から鴨川を北上して西部講堂まで歩いていたのを思い出します。
しかしこの回はとにかく暑かった。なんの冷房設備も無い、窓すら少ないハコだから仕方ないんだろうけどよく開催したなっていう。木造だったからまだましだったんだろうけど。
レポートではさらっと流してますが、この暑さが何故か集中力をもたらして、どのバンドも鬼気迫る演奏でした。ROVO自身もなにか感じるところがあったらしく、この日のライブはのちほどDVDで発売されました。最初は会場限定でDVDとCDがセットになってたんだっけな?今は廃盤っぽいですが別々に買うこともできました。
この翌年に結婚して、とんとライブには足を運ばなくなりましたが今でも西部講堂ではこの手のイベントが開催されてるんでしょうか?築年数的にそろそろ限界が来てそうなき気もしますが奇跡のような場所ですね。
形や場所が変わってもああいう場所があり続ければいいなと思います。